知識の汚染から自分を守る

私たちの仕事は飲食店業界におけるものであり、専門家として成功を収めるためには目の前の仕事に全力を注ぐことが肝心です。「ハマトンの知的生活」ではガトー・ド・フォアにおけるパセリのように、知識と専門性には適切なバランスが必要だと述べられています。過度な知識は時として本質を見失わせ、専門性の発展を阻害する可能性があります。 私たちの業界では、結局は、やはりQSC(品質、サービス、クレンリネス)が重要な指針です。これらの要素に集中することで、最高のパフォーマンスを実現し、お客様に満足いただけるサービスを提供することが可能となります。そのためには、専門性を磨き続け、関連しない知識や興味からは距離を置くことが求められます。 また、礼記においても30代は「壮」でエネルギッシュに仕事に取り組む、目の前の仕事に打ち込むときで、40代は「強」、知識や経験も徐々についてくる、しかし余計なこともたくさんついてくる、そこから50代「艾」(がい)となりムダなものがそぎ落とされる。このように目の前の仕事に集中し、必要な知識と経験を積み上げていくことが重要です。これにより、無駄なものをそぎ落とし、真の専門家へと成長することができます。 結局のところ、飲食業界で成功するためには、自分たちの専門分野に深くコミットし、その道を極めることが必要です。幅広い知識よりも、深い専門性を持ち、日々の業務において最高の品質とサービスを提供することが、私たちの目指すところです。(2024/1/21 小竹)