自分の可能性を広げる「拡充」の意味
こんにちは、モリカの小竹です。
私はこの会社の経営コンサルタントとして、さまざまな業種や規模の店舗運営をサポートしています。
今日は、私が学んできた「拡充」という言葉についてお話ししたいと思います。
「拡充」とは、自分自身や自分の周りのものを広げて充実させることです。
これは、会社の業務においても非常に重要なスキルだと思います。
なぜなら、「拡充」することで、以下のようなメリットがあるからです。
- ●自分の能力や知識を向上させることができます。
- ●自分の視野や見識を広げることができます。
- ●自分の価値観や信念を確立することができます。
- ●自分の目標や夢に近づくことができます。
では、「拡充」するにはどうすればいいのでしょうか。
私は中国古典から学んだ孟子と朱子の思想にヒントを得ました。
孟子と朱子は、「拡充」について異なる見方をしています。
孟子は、「人間は皆良知(善良な心)を持って生まれており、それを培うことで徳(道徳的な力)を高めることができる」と考えました。
彼は「拡充」について、以下のように例えました。
「人の心は水のようなものだ。水は下に流れるのが本性だが、堰を作れば上にも流れる。人の心も良知を培えば善に向かうが、悪い環境に置けば悪に堕ちる。だから、人は良知を拡充することで徳を高めるべきだ。良知は源泉のように混混として湧き出てくるものであり、やがて海をも満たすものだ」(『孟子・公孫丑上』)
孟子にとって、「拡充」は自分の良知を無限に広げていくことでした。
一方、朱子は、「人間は善悪の両方の気(気質や感情)を持って生まれており、
それを制御することで理(自然の法則や道理)に従うことができる」と考えました。
彼は「拡充」について、以下のように定義しました。
「拡充とは、その人が本来持っている量(能力や素質)を充満させることである。
人はそれぞれに与えられた量があるが、
それを十分に発揮することができない場合が多い。
だから、人は自分の量を拡充することで理に近づくべきだ。
拡充は自分の器を満たすことであり、他人と比べることではない」
(『朱子語類・学問』)
朱子にとって、「拡充」は自分の量を最大限に活かすことでした。
孟子と朱子の思想の違いは、学問の違いでもあります。私はこの二つの思想から、
「拡充」する方法やヒントを見つけました。
- 自分の良知や理性を鍛える。
自分が何を考えて何を感じているかを常に意識し、自分の行動や判断に責任を持つことで、自分の心を高めることができます。 - 自分の量や器を知る。
自分がどんな能力や素質を持っているかを客観的に把握し、それらを伸ばす努力をすることで、自分の力を発揮することができます。 - 自分の興味や関心を広げる。
自分が知らないことや経験したことがないことに挑戦し、新しい発見や学びを得ることで、自分の視野を広げることができます。 - 自分の目標や夢を持つ。
自分が何をしたいかや何になりたいかを明確にすることで、自分の方向性や意欲を高めることができます。
以上が私が学んできた「拡充」という言葉についてのお話でした。皆さんもぜひ、「拡充」してみてください。きっと、自分の可能性を広げることができますよ。