遺伝子が示す努力の価値

生物学者P.W.ニッセンのイメージャー・ディスクの実験は、特定の発生段階での細胞の遺伝情報が環境の変化にかかわらず保存されることを示しました。この結果は、働く私たちにも重要な教訓を提供します。

仕事における成果も、最初に手掛けたプロジェクトや初期段階の経験が、その後のパフォーマンスの基準となる点で、細胞の発生と類似性を持っています。言い換えると、初期の環境、初期の努力がその後の能力の上限を設定します。

だからこそ、私たちは仕事を始めるとき、最初から最高を目指して取り組むべきです。それはただ単に最初の成功を目指すだけでなく、最初の試みが後の能力、スキル、そして成果の限界を設定するからです。

最初の一歩を大切にし、自分の可能性を信じ、その上で最大限の努力を払うことが重要です。それが自己成長の法則を遺伝子が私たちに示している教訓なのです。(2023/7/24 小竹)