「水中の塩味、色裏(しきり)の膠青(こうせい)」という表現が十牛図の解説に出てきます。海水は海のどこをすくっても塩味を感じることができます。昔は絵の具を膠(にかわ)で溶いて使いました。乾いた後も膠はその中に入っています。目には見えませんが全部に行きわたっています。会社でいうとこれが経営理念です。氣づいたことを血肉化し、そのことに裏打ちされた自分の行動こそが教育、つまり教育とは自分に施すものなのです。(2020/7/27小竹)