NNF連載|第9話 編集するというふるまい──NODE NAVISの担い手たち
NODE NAVISは、ふるまいを記述し、接続し、繰り返すことで「知のネットワーク=文化の地図」をつくる装置です。
その運用には、単なる記録者だけではなく、**「編集者」**という重要な担い手が存在します。
今回は、この「編集するというふるまい」に注目し、NODE NAVISがどのようにして“育てられていくか”を考えます。
誰がNODE NAVISを育てるのか
ふるまいの記述をする人、
それを読む人、
そして──編集する人。
NODE NAVISは、この三者の関係性によって成立する装置です。
記述者が種をまき、読み手がそこから意味を汲み取り、
編集者は、知と知の接続を促し、文化の育成を手助けする役割を担います。
編集とは「意味の連結行為」である
編集といっても、表現を整えることだけを指すのではありません。
NODE NAVISにおける編集とは、点と点のふるまいの意味的な接続を見つけ、浮かび上がらせることです。
たとえば──
- ・Aさんの「注文を迷うお客様に寄り添った声かけ」
- ・Bさんの「小さな沈黙を見守る姿勢」
これらを「せかさない接客」「余白を尊重するふるまい」という視点で束ねることで、
単なる出来事の羅列が、「この場所らしさ」を示す文化的意味へと昇華します。
編集者は、そうした“関係の意味”を見つけ、言葉にするナビゲーターなのです。
編集者のふるまいは「文化の鏡」である
編集者の役割は、知を操作することではなく、意味に耳を澄ませることです。
NODE NAVISに記された無数のふるまいを前に、
「このふるまいは、どういう判断から生まれたのか」
「この記述は、何と呼応しているのか」
と問い直しながら、組織がすでに持っている“文化の種”を可視化していく。
それはつまり、編集者自身のふるまいが、
文化のあり方を映し出す「鏡」となるということでもあります。
読み手もまた、編集者である
NODE NAVISにおいて、編集者は特別な資格を持つ人だけを指すわけではありません。
むしろ、「読む」ことそのものが、すでに編集的なふるまいです。
ある記述を読みながら、
「これ、自分にも思い当たる」
「この判断、他の場面でも応用できそうだ」
と感じたとき、すでに読者の中で知が再構成されているのです。
このように、NODE NAVISは、読むことが“関係性の再編集”となる構造を持っています。
それがこの装置の最も深いところにある価値です。
NODE NAVISは「育てる装置」である
NODE NAVISは、「与えられた知を使う」ツールではありません。
文化の担い手たちによって、“育てられていく知の装置”です。
記述、読解、接続、編集という一連のふるまいは、
単なる情報操作ではなく、関係性のデザイン行為なのです。
あなたへの問いかけ
あなたが最近目にした「良いふるまい」は何でしたか?
それは誰のどんな判断に支えられていたと思いますか?
そのふるまいを“接続”し、“育てる”ために、あなたにはどんな編集のふるまいができるでしょうか?(2025/8/3 小竹)



