デジタル通貨と仮想通貨

デジタル通貨とは狭義では政府の中央銀行が発行するものですが、仮想通貨は暗号資産であり、通貨ではなく単なる投機商品です。そして貨幣のデジタル化は中央銀行にお金の動きを全部把握されることになります。さらにこれには莫大な電力が必要となります。原子力発電所の再稼働がデジタル通貨CBDCの発行に不可欠になります。こうした状態を現代に生きる人は窮屈に感じることでしょう。よってデジタル通貨のインフラは当面整備されることはありません。他方電子マネーはお金を銀行ではなく、運営企業に預けることです。これは銀行の存在をおびやかしますし、銀行の統廃合、ATMの減少が加速します。これにより生活の利便性は低下するでしょう。新しい技術はどこへ向かっていくのか注視しなければなりません。徒に量的功利主義へ傾倒することは避けたいものです。(2021/7/19小竹)