NNF連載|第12話 「幸福感と徳──成果を超えた評価軸」

前回、第11話では知を「結び目」として捉え、網目のように広がる学習の姿を描きました。

では、その網目の中で価値あるものとして認められるのは何でしょうか。

今回は、数値化された成果を超えて、組織の本質を支える「幸福感」と「徳」という評価軸について考えてみたいと思います。

成果だけでは測れないもの

売上や効率は、経営において不可欠な指標です。

しかし、それだけでは組織の持続性を保証できません。なぜなら、人は数値だけで動く存在ではないからです。

スタッフ一人ひとりが「意味あるふるまい」として認められること、その実感こそが組織のエネルギーを育みます。

幸福感という評価

幸福感は、自己満足ではなく「関わりの中で生まれる実感」です。

たとえば、

・お客様の笑顔に自分の接客が結びついた瞬間

・同僚からの「助かった」という言葉で、自分の努力が意味を持ったと感じるとき

これらは数値には現れませんが、現場を支える根源的な力になります。

徳という基盤

徳とは、古典において「人のふるまいが関係の中で発揮する力」を意味します。

それはマニュアルで強制できるものではなく、日常の選択や態度の積み重ねから自然と形づくられるものです。

NODE NAVISは、ふるまいの記録を通じて、この徳を浮かび上がらせ、組織全体の価値軸として再認識させます。

NODE NAVISの役割

NODE NAVISが支えるのは「成果を超えた評価軸」です。

数値化できない幸福感や徳を可視化し、承認し合う文化を育む。

これにより、成果は単なる「結果」ではなく、「関係性の充実から自然と生まれるもの」として再定義されます。

次への橋渡し

幸福感や徳といった不可視の価値は、どうすれば残せるのでしょうか。

次回は、その答えとして「書かれない知──形式知の限界を超えて」というテーマを取り上げます。

【読者への問いかけ】

あなたの組織では、幸福感や徳はどのように評価されていますか?

それとも、数値に現れないものは見過ごされていませんか?

(2025/9/10 小竹)