第9回 解説編 トレードオフを超える意思決定──効率と体験の両立
著者:小竹竜也
掲載日:2026-03-29
効率と体験は本当に相反するのか
外食産業では「効率を重視すると体験が損なわれる」「体験を重視すると効率が下がる」と言われがちです。 しかし実際には、セット販売のように両者を同時に高められる仕組みが存在します。
セット販売がもたらす二重効果
セット販売は「標準化」によって調理や提供の流れをスムーズにし、効率を上げます。 同時に、選びやすさや待ち時間短縮によってお客様の体験価値も高めます。 つまり効率と体験の両方にプラスの影響を与えるのです。
意思決定の新しい形
経営の意思決定を「効率か体験か」の二択とせず、両方を同時に考える枠組みに切り替えることが重要です。 セット販売はその実例であり、「どちらかを犠牲にする」という発想を超える道を示しています。
まとめ
第9回では、効率と体験の両立が可能であることを解説しました。 セット販売は、この二項対立を超える戦略的意思決定のモデルケースです。 次回は、シリーズの総括として「セット販売統合戦略理論」の未来展望を論じます。



