真剣になるのは40歳からでも遅くはない

月間「致知」にて人間国宝の井上萬二氏が93歳で週6日間勤務して作陶していることを知りました。また「料理の鉄人」で有名になった91歳の道場六三郎氏もいまだ衰えぬ包丁さばきという記事も拝読しました。礼記によるとお二方は「耋(てつ)」であり、その字の通り老いてこの境地に至ったわけです。「老いる」は老酒の「老」と同じで熟成ということです。仮にあなたが今40代ならこれまでやってきた仕事を究めようと一意専心することでこれからの人生が拓けてきます。そういう再出発のときと捉え、齢90を超えた達人が求めている高みの世界を私たちも求めることが自らの健康と幸福、そして社会貢献となるのです。(2022/8/29 小竹)