ブルゴーニュと私:一口のワインが刻む運命の轍

11月の第3木曜日、ボージョレ・ヌーボーの解禁日。一時の熱狂は落ち着いたものの、私たち外食産業にとっては年間を通じて特別な日であり続けています。この日を通して、多くのお客様がワインの魅力や文化を感じ取る入り口として利用しています。私自身も、一口のワインからその奥深い世界に引き込まれ、多くの発見と感動を経て、現在の職に至りました。

ボージョレに関する詳細は多くの専門家が語っていますが、私の興味は特にブルゴーニュ全域に向けられています。実家のセラーで出逢ったルモワスネのブルゴーニュ・ブラン・ルノメ、その火打石のようなアロマが私の興味を掻き立てました。次に、、ショパン・グロフィエのコート・ド・ニュイ・ヴィラージュ、アルマン・ルソーのジュブレ・シャンベルタン・レ・カズティエと出逢い、そして最終的にはアンリ・ジャイエのニュイ・サン・ジョルジュとコント・ラフォンのムルソー・シャルムとの出逢いが私の外食産業でのキャリアを形成する決定的なきっかけとなりました。

ワインの奥深い世界は、ただの一期一会でありながら、その出逢いが人生の大きな転機となることも珍しくありません。私たち外食産業の関係者として、このような感動を提供する機会があることは、誇り高く、そして大変な責任が伴うものだと感じています。(2023/11/12 小竹)