先憂後楽と一所懸命
先憂後楽とは立派な人物は、天下の憂いに先んじて憂い、天下の楽しみに遅れて楽しむものだという教えです。これに似て非なるものは過去の禍根と未来への不安です。前者は「今どうするのか」ということを述べているのに対し、後者は過去と未来に焦点があります。これではいつまで経っても現在を失ったまま過ごすことになります。変えることのできない過去や予測不能な未来よりも今という毎日を充実させないと空虚な人生になります。毎日を一所懸命に生きることが人生に意味と輝きをもたらすのです。(2022/1/24小竹)