偏見の結末は何だろうか
偏見は英語でprejudiceと言いますが、pre(先に)-judge(判断)することです。自分の知っている知識や知人の言葉に即座に結び付けて、判断することを言います。「この人に任せれば大丈夫」という考えもそうです。つまり熟考しないかできないかのどちらかなのです。いずれの場合も大きく思慮に欠けていることに違いはありません。問題は自分が出会ったことにない現象を自らの知識・経験に結び付けることにより分類することにあり、自分自身の視野を拡張できない、成長できないことを意味しています。特定の人に仕事を任せるのは専門性を深化するうえで必要ですが、その業務範囲を広げることは組織の停滞を招くのです。(2022/2/7小竹)