鮑魚の肆(いちぐら)に入るものは、自らその腥(なまぐさ)きを知らず

効率経営による費用の最小化という企業経営に似たところがあるペンサムによる監獄「パノプティコン」の提言は実現されませんでした。しかしながら経済的に困窮した会社組織は社会全体の風潮に導かれ、鮑魚の肆と化し、このモデルが頭をもたげてくる可能性を秘めています。「満足した愚か者であるより不満足なソクラテスであるほうがよい」、今の店舗経営、組織は効率化を考えるあまりパノプティコンになってしまわないよう注意を払うことが重要です。いつの時代も経済と道徳は両輪とならなければいけません。(2021/1/18小竹)