巧言令色鮮し仁

「論語」学而にある言葉です。話しやすくて感じの良い人は徳がないといった内容の言葉です。人を判断する要素になりやすい事柄ですが、バイアスがかかることに注意しましょうということであり、決してこういう人が全員徳がないわけではありません。同じように仕事で業績の良い人に徳があるかどうかは無関係です。「資治通鑑」には徳よりも仕事が勝っている者を用いてはならないとあります。実際に人を用いる時の判断基準は深いところにあり、ところどころに見え隠れしている事柄を見逃さないことが大切です。(2022/1/3 小竹)