人生という道を歩いていて、道ばたに岩があったらよけて通ります。しかし小石のことはいちいち気にしていませんので、躓いて転ぶこともあります。このように人生で転ぶ理由は些細な事に限られているのです。易経にある「霜を履みて堅氷至る」もこれと同じことです。毎日のちょっとした悪弊を取り除く、例えば履物は揃える、箸を持ったまま話をしない、赤信号で渡らない、ごみをポイ捨てしないなど日常をもっと大切に生きていきましょう。そこが現実の基礎、足元なのです。（2022/5/2　小竹）