働くということ — 組織の中で生きる力
飲食業界における仕事は、常に変化と挑戦に満ちています。店舗に直接足を運ぶことには限界がありますが、私は経営という立場からその変化をサポートし、スタッフ一人一人が自らの力を発揮できる環境を整えることに尽力しています。現場委任主義を大切にし、方針を打ち立てることで、各店舗が自主的に動き、組織全体が調和を保ちながら成長することが私の使命です。
「働くということ」とは、単にお金を得るための手段だけではありません。それは、私たちがどのように自分の力を活かし、どのように周囲と共に成長し、影響を与えていくかというプロセスだと考えています。私にとって、組織の中で「生きる力」を引き出すことこそが、働く意味そのものであると言えます。
私が大切にしている言葉が、「身先士卒」と「一意専心」です。これらの言葉は、組織の中で自分の役割を全うし、周囲と協力しながら成長を促すための指針となります。
「身先士卒」とは、文字通り「自ら進んで先陣を切る」という意味で、リーダーとして最前線に立ち、まず自分が行動することを示します。この言葉は「率先垂範」と似た意味を持ちますが、特に強調されるのは「リーダー自身が先頭に立って行動する」という姿勢です。スタッフが迷わず行動できるように、店長が自ら進んで手本となる。私はこのアプローチを重要視しています。
また、「一意専心」は目標に対して集中し、全力で取り組むことを意味します。私は、自分が設定した目標に向かって一歩一歩進むことが、組織全体を動かすエネルギーとなると信じています。スタッフ一人一人が情熱を持って業務に取り組むことで、目標を達成することができ、組織全体に良い影響を与えることができます。
「働くこと」を通じて得られる成長や喜びは、単に業務をこなすことだけではありません。それは、自分が何を大切にし、どのように周囲に影響を与え、共に成長するかを考え抜くことにより得られるものです。私は、自分の持っている力を最大限に発揮し、それを組織全体の成長に繋げることが、「働くということ」の本質だと感じています。
最後に、これを読んでいるあなたにも伝えたいことがあります。それは、「どんな立場であっても、情熱を持ち続け、目標に向かって全力で取り組むことが、最終的に大きな成長と満足をもたらす」ということです。自分が役立つ場所で力を尽くし、組織と共に成長していくことが、私たちの「生きる力」を強くするのだと思います。(2025/1/20 小竹)