仕事における責任と処理速度のバランス~知性と自律~
仕事での成果は、しばしば私たちが背負う責任の重さと密接に関連しています。一般的に、責任が増すと、処理速度は自然と遅くなりがちです。これは、荷物を背負いながら強風に向かって進む旅に似ています。責任という荷物が重くなるほど、前進は困難になります。特に高い職位に就くほど、風(困難)は強くなる傾向があります。
しかし、これは決して悲観的な見方ではありません。むしろ、これは自律と道徳という二つの重要な支柱を強化する機会と捉えることができます。これらの資質は、私たちが直面する様々な誘惑や障害を乗り越えるのに不可欠です。そして、これらは知性によって支えられています。
知性を深めるための方法には様々ありますが、昨今、多くの人が動画コンテンツを通じて知識を得ようとしています。しかし、本質的な知性の追求には、動画よりも書籍が適していると考えられます。とりわけ、四書五経や資治通鑑、史記のような古典文学、西洋ではプルタークの英雄伝やスマイルズの自助論、ハマトンの知的生活などは、情報の濃度と深みが異なり、一生をかけて学ぶ価値があります。
私たちの目指すべきは、知的生活を死ぬまで求め続けることです。そうすることで、私たちは自らを高めるだけでなく、周りを感化し、次の世代に価値ある知識と洞察を伝えることができるのです。(2023/12/31 小竹)